できるだけ何度でも聴けるよう、音色の強さを目指してMS-20やWAVESTATIOに向かいました。ノイズとメロディの中間のようなメイン・フレーズがMS20、冒頭のパッドやドラムがWAVESTATIONの音です。以前所有していたWAVESTATION A/Dで作った曲の音色をKORG Legacy CollectionのWAVESTATIONで再現して使用したので、過去を引き継いでいる、という意味で「Past(過去)」というタイトルになっています。メイン・フレーズが出たのが締め切り当日、空席待ちの羽田空港だったので、PowerBook の電源確保やミックスダウンにとても苦労しました。今回、グランプリという身に余る栄誉を頂き、有難うございました。これからの曲作りにもKORG Legacy Collection を活用していきたいと思います。
仕事が終わってから、夜限られた時間の中で作成しました。DTMは何かと1人で取り組む時間が多いだけに、人から評価されるのは、本当に励みになります。
最初は吠えまくっているだけの犬が、実はビートをきざんでいます。犬の声、ドラムの音ともに1キー押しっぱなしで音を出しています。わたしが初めて買ったシンセサイザーがMS-20でした。それと同じ音が出るKORG Legacy Collectionで受賞できたことを本当に名誉に思っています。
コルグとKMに対するあふれんばかりの愛情と情熱をもって制作しました。1ヶ月くらいの期間で作成し、自信がなかったので、受賞は本当にうれしいです。
コンプとフィルターを積極的に使って制作しました。
効果音は控えめにかけ、とにかく踊れるものを目指しました!何度でもループして聞けるものを作ることができたと思います。Legacy Cellはほんとうに良くできています。後ろで鳴っているLegacy Cellの効果音がいちばん聞いていただきたいところです。
DTMマガジンでもこのKORG Legacy Collectionは何度も紹介し、自分でも使っていたので、コンテストにはこんな作品が来るだろうとある程度想像していたのですが、実際に審査をしてみると数多くのバリエーションがあり、こんなジャンルまで出来るのか!と驚きでした。応募者の方のKORG Legacy Collectionに対する情熱などが伝わってくるものばかりでした。映像にKORG Legacy Collectionで音を付けていただくDTMマガジン課題曲部門は、今回は残念ながら受賞該当者はありませんでしたが、今後もぜひこのような機会に参加してみなさんの音楽制作を支援していきたいと思います。
パソコンが生活に入ってくるにつれ、デジタル楽器の消費者の間にもパソコンの普及は目覚しく、昔は音楽コンテストと言えば、何かしら楽器の演奏ができることが前提でしたが、今回のKORG Legacy Collectionのようにパソコンを使うことで、楽器の演奏ができなくても参加できる音楽コンテストが生まれました。楽器ができない人でも参加できるコンテストの存在は、自分の作った楽曲を広く発表する、アウトプットの場として、たいへん有意義ことだと思いますので、今後とも長く続けていっていただきたいと思います。今回の応募はシンセサイザーのサウンド・コンテストというだけあり、シンセサイザーの音に焦点を当てた作品が多かったですが、次回はシンセサイザーが楽曲の中にどれだけ馴染んでいるかという点にも期待したいと思います。
シンセサイザーは元来、無限の音作りができる楽器として登場したわけですが、長い 年月の後に“シンセサイザーの音”というものが定着してしまったので は?という印象を受けました。常識にとらわれずに、もっと自由な音作りに挑戦してみるの も面白いのではないでしょうか。